momoko-mの詩のあるところ

「南風桃子ブログ」の詩の部分をこちらでやってみようと思いました。

桃太郎

石橋をたたきながらビクビク渡ってると

石が割れちゃってまっさかさま。

用心しすぎたオレの一生を一瞬のうちにふり返る

そこに、なんということでしょう

どんぶらこっこどんぶらこ、と素敵なオノマトペ

川上から流れてきたデカい桃の上に落ち九死に一生

くだけちった桃の果肉の中から、

オレは生まれ変わった気持ちになって立ち上がったんだ。

 

こうしてせっかく助かったのに

川下で桃を待ち構えていたジジババに激しくどやされる。 

今から桃太郎をつかまえるところだったのに予定調和をくずしおって。

こうなったらお前に桃太郎になってもらってこの村で一生働いてもらうよ

 

何か ふにおちない

なんだか やるせない

何かな なんだかな

 

こうして予期せず桃太郎の冒険が始まる。

「鬼が島」のような危険地帯にも派遣されるよう

村の条例であっさり決められる